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生物部~室内に総合的な生態園を作成する取り組みとその活用について~

投稿日2024/3/29

 生態園とは、生物の自然の中での暮らしのようすを展示するもので、通常は野外に作られますが、浦和実業学園では室内に作る取り組みを進めています。

 室内での生物の管理については、動物の場合は趣味家らによってその方法が確立されていることが多いのですが、植物については基礎的なデータが不足しています。そのため、植物ごとに光の質や量、温度や湿度の維持などの生育条件を調べてきました。また、室内は視覚のみに働きかけるだけではなく、聴覚や嗅覚、触覚をフル活用できるように工夫しました。そしてその成果が実り、6号館3階に生態園が設置されました。完成するまでには数年を要することが予想されますが、日々コツコツと取り組んでいきたいと思います。

 展示は、日本国内の主な環境を再現させており、上流から下流にかけての河川や湧水域など淡水域の環境の再現、タイドプールから深海まで海水域の環境の再現、亜熱帯多雨林から高山高原まで植生の再現、脊椎動物の暮らす環境の再現などのコーナーから構成されています。その他、本校が伝統的に取り組んできた陸上養殖の展示コーナーも設けられています。

 これまでは、文化祭や生物部体験、入試相談会などにおいて室内生態園を公開してきました。また3学期には、高校1年生の生物基礎の授業で、バイオームに関する知識を深めるために見学会を開きました。見学を終えた生徒たちからは、環境の違いで、そこに生きている生物の変化を観察できて面白かった、生物の多様性を間近に感じたといった感想が寄せられました。

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