中高一貫部
Junior High School
生物部~6号館3F生物部展示室に生態圏を設置~
投稿日2024/3/31
生物部では生態園を室内に作る取り組みを進めています。生態圏とは「生物の自然の中での暮らしのようす」を展示するもので、通常は野外に作られます。室内での生物の管理については動物の場合は趣味家らによって、その方法が確立されていることが多いのですが、植物については基礎的なデータが不足しています。そのため植物ごとに光の質や量、温度や湿度の維持などの生育条件を調べてきました。また、室内は視覚のみに働きかけるだけではなく、聴覚や嗅覚、触覚をフル活用できるように工夫しました。そしてその成果が実り、6号館3階に生態園が設置されました。完成するまでには数年を要することが予想されますが、日々コツコツと取り組んでいきたいと思います。 これまでは文化祭や生物部体験、入試相談会などにおいて室内生態園を公開してきました。また3学期には高校1年生の生物基礎の授業で、バイオームに関する知識を深めるために見学会を開きました。見学を終えた生徒たちからは、環境の違いで、そこに生きている生物の変化を観察できて面白かった、生物の多様性を間近に感じたといった感想が寄せられました。
【主な展示コーナー】日本国内の主な環境を再現。「上流から下流にかけての河川や湧水域など淡水域の環境」、「タイドプールから深海まで海水域の環境」、「亜熱帯多雨林から高山高原までの植生」、「脊椎動物の暮らす環境」から構成されています。その他、本校が伝統的に取り組んできた陸上養殖の展示コーナーも設けられています。